かみ合わせの異常には2種類あります。一つは歯をしっかりかみ合わせた時にどの歯も均一に当たるかどうか、側方運動で干渉がないかという意味のかみ合わせです。もう一つは、しっかりかんだ時の上下の顎の位置関係が適正かどうか、と言う意味のかみ合わせの問題です。どちらも、咬合時の違和感、どこかの歯が高い、または強く咬合するように感じる原因となります。
前者の意味のかみ合わせの診査は一般的ですが、後者の意味のかみ合わせの診査は余り行われません。歯科医学的には「中心位と咬頭嵌合位の不一致」と呼ばれるこの種の咬合上の問題の診査が余り一般的ではない理由は、
「中心位」つまり「望ましい顎の位置」の決定法が未解決の問題だからです。
昔は「中心位」は下顎骨の関節頭が関節窩の後上方にある状態とされていましたが、これは便宜的に決められていただけであって、その位置に関節頭を誘導すれば症状が改善すると言う根拠があって決められていた訳ではありません。あくまで便宜的なものです。中心位の定義はその後何度も変更されていて、結局、現在はどの定義も正しいとする根拠が無いと考えられて、補綴学会では「中心位の定義は保留」としています。
私の行っている顎位決定法は、咀嚼筋群と頚部の筋のテンダーポイントの反射を利用した方法です。
この手法の高い成功率については、2005年の第49回日本リウマチ学会線維筋痛症セッションで報告しました







