第49回リウマチ学会で腰痛や肩こりなどの筋筋膜痛症候群と線維筋痛症に対する咬合治療の効果について発表しました。咬合治療前後の痛みの変化をVASで比較しました。下の図が筋筋膜痛症候群、いわゆる腰痛、肩こり、五十肩、などについての結果です。
そして、次が線維筋痛症患者の治療結果です。
どちらもよく効いているように見えますが、この図を見たうちの患者さんは不満そうに、もっと効いていると思います、と仰いました。
実はデータの集計法でこうなっているのですが、例えば「一番治療効果のあった場所の痛みはどれほど変わりましたか?]という質問からデータを取ると、約90%の患者さんが「痛みは十分の一以下に減った、もしくは無くなった」と回答しています。
そのアンケート結果を出してもよかったのですが、そこまで効果が高いと信憑性がなさそうな気がして、遠慮がちなデータを出したのでした。そういった変な気の使い方をした今回の発表でしたが、たまたま会場にいらした線維筋痛症の患者さんに協力して頂いたおかげで、その場で咬合治療の効果を見ていただく事ができました。会場の先生方には線維筋痛症と口腔には何らかの関係が有ると分かっていただけたと思います。
これからのテーマとしては、なぜリウマチになると線維筋痛症の危険率がおよそ6倍になるのかと言う点があります。私の立場から言えば、なぜリウマチになると口腔からの悪影響にこれほどまでに敏感になるのか、リウマチ患者の歯科治療のリスクをどう評価し、対応すべきか、それが非常に重要な問題です。








