治療例


当医院での治療例の一部です。大部分のケースで目覚ましい効果がありますが、全てのケースで有効なわけではありません。
どのような症状がかみ合わせで起きるかに関する参考としてお読み下さい。


治療例1 線維筋痛症の患者さんです
治療例2 慢性の激しい頭痛と倦怠感のため学校を続けられなくなった患者さんです
治療例3 30年あまりリウマチと慢性疼痛に苦しんできた患者さんです
治療例4 全身の激しい疼痛と倦怠感。慢性疲労症候群の患者さんです
治療例5 激しい全身疼痛と慢性的な倦怠感を伴う線維筋痛症の症例
治療例6 腕が痺れ、指の動きが不自由になった症例
治療例7 鎮痛剤もブロック注射も効果がない激しい頭痛の患者さんです
治療例8 急速な回復を見せた線維筋痛症の症例


治療例1


症例5初診














症例5VAS











症例5経過








20歳台女性

[初診時の訴え]

頭痛が常にあり、頭にもやがかかっている。忘れやすい。体全体にむくみがひどい。肩こりがひどく、常にある。胸の上あたりがパンパンに張って痛い。手足が冷える(夏でも)。指先に力が入らない。しびれている。腰が痛い。腕が痛い。いつも疲れている。手足に力が入らない。体中がむくみ、常にひどく疲れている。

[所見]

口腔の筋の緊張が強く、外側翼突筋に圧痛が認められました。訴えからすると線維筋痛症が疑われます。そこで、ACR FM診断基準の診査をすると、圧痛点は13箇所。線維筋痛症の診断基準に合致していました。

外側翼突筋の状態から、口腔からの関連痛による線維筋痛症と思われます。前歯部は開咬。左は初診時の診査チャートです。圧痛点が多い事が分かります。

処置]
シロナソグラフと頚部触診により顎位の変位を推定し、治療顎位へ誘導すると、症状が急激に改善しました。
左は処置前、右は処置後の疼痛の状態を示すVASの記録です。

5月24日の15時に初診の受付をして、診査診断の後、処置を行いました。処置直後の16時17分には症状は大きく改善しています。

経過]
治療顎位に下顎を誘導する装置を1回15分、1日3回使用しました。

治療開始後3ヶ月では、痛みはほとんど無くなりました。そこで、運動療法を開始。10ヶ月経過時のチェックでは圧痛点はもう有りません。その他の症状も消失。乗り物酔いが僅かにあるものの、1週間の海外旅行時も特に疲れる事も無く楽しめたとの事。旅行の間は平均4時間程度の睡眠で「遊びまくった]が特にきつくなかったそうです。

年齢が若い事と、本来体を動かす事が好きで比較的筋肉の性質が良いことが良い経過をもたらしたようです。補綴処置、咬合調整は行っていません。

【治療終了後の本人からの報告メモ】

○経過

 治療開始3日目 

 しゃべる言葉がはっきりしてきた。以前はフォパフォパして何を言っているのか

 分からない、抜けるようなものの言い方、聞き取りにくいと言われていた。

 治療開始3週間目

 体がほとんど変わった。

 治療開始3ヶ月目

 痛みがほとんど消えた。自分で信じられないくらいの体になった。

 【コメント】

 3日、3週間、3ヶ月目で体がどんどん変わっていくのが自分で感じ取れたので、この先3年後がどう変わっていくか楽しみ。24年生きてきて、この半年で人生が大きく変わった。私は自分の体のことを親にも理解してもらえず、自分だけでかかえこんで、体の不調もこういうものだと自分自身に折り合いを付けて過ごしてきた。私は苦しみを味わってきたので、今が本当に幸せ。

 


治療例2



KDVAS










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10歳代女性

X年10月4日当医院初診来院

【初診時所見】

X年10月4日 当医院初診来院

初診時所見

 常時続く激しい頭痛と体全体の痛み、疲労感を主訴に来院されました。外側翼突筋、側頭筋、僧帽筋、腰方形筋、斜角筋に強い圧痛が認められました。当医院来院5年前に歯科矯正、その3年後から毎日激しい頭痛があり登校が不能、1年間休学になる。MRI、CT,脳波に異常はなく、薬は効果なし。

顔色は血色なく、質問に答えるテンポが遅く、非常に苦しそうな様子でした

外側翼突筋の強い圧痛からの関連痛の可能性があったので、顎位補正を試みると、数秒で青白かった顔に赤みが差してきました。そして、頭痛は急速に改善しました。そこで、顎位治療装置を作り治療を開始しました。左は治療装置の装着時のVASの変化です。


10月18日
装置装着。装着とほぼ同時に腰方形筋(腰の背中側の筋肉)、僧帽筋(首から背中にかけての大きな筋肉)、棘下筋(肩甲骨の部分にある筋肉)の痛みが消失。

10月25日
これまでは寝ていることが
多かったが、起きている時間が多くなった。

その後症状の改善と後戻りを繰り返しつつ、徐々に回復してきた。

翌年1月
初詣に行き、神社の長い階段を上ることができた。頭痛の頻度は1日1回程度まで減少。

2月
バスに40分間乗ることができ、酔わなかった。話す速度が大幅に速くなった。
月末、峠道を乗用車で越えた後から体調が悪化。

徐々に回復するが、通常の学校生活はまだできない。回復の速度を速めるために、補綴による咬合再構成を行うことに方針を転換。

9月
補綴処置開始

翌年1月
補綴処置終了

3月
頭痛はほぼ消失し、体調で気になるところはなくなった。

4月
高校復学

5月
2泊3日の野外学習に参加。集団行動訓練、ハイキングにも参加したが、翌日には疲労は回復。

12月
毎日早朝から補習を受け、ほとんど一日中勉強しているが元気。時々腰の張りを感じるが、すぐに回復する。翌年には、ニュージーランドにホームステイをする予定。

治療例3 50歳代 女性

X年1月5日 当医院初診来院

初診時所見

リウマチ発症から30年を経過し、手足の関節の多くに変形を起こしていた。多くの関節に運動制限があり、手は顔に届かず、足首の可動制限のため、踵は地面につかない。

頚椎の変形のため、顔を左右に動かすことができず、上を向くと頚部の脊髄を損傷して生命が危険であると医師に警告されていた。そのため、常に首を装具で固定して、ほとんど外出ができない。

「まるで背中に鉄板が入っているようで、重く、痛い。首が痛い」「ほとんど寝た状態」とのこと。

1月19日
咬合治療装置装着

2月
「体はずいぶん楽になった」とのこと

3月
普通 120/80ほどだった血圧が150/102まで上昇
咬合治療装置の調整を行い、対処。
「目の乾燥が和らいできたと感じる」 とのこと

4月21日
首の動く範囲は広がってきた。血圧は正常値で安定してきた。
「横になっている時には、特に症状を感じなくなるほど体は楽になった。周に4,5日は外出できる」

5月12日
「寝込むことはなくなった。体が暖かくなった。以前は、夏も丹前を着ていて、体の冷えを感じていた。

7月21日
一時腰痛がある時期があったが、この頃までにはほとんど無くなった。歩く速さが早くなった。

翌年1月
症状が安定してきたため、補綴による咬合再構成を開始した。

5月
補綴処置が終了。この頃には長時間立っていることが可能になり、関節の動きが悪いため時間はかかるが休まず調理ができるようになった。首の固定装置は必要が無くなった。


9月
左足の膝関節が曲がったままだったため、常に前傾姿勢で歩いていたが、この頃より膝が伸びてきたため、姿勢が起きあがってきた。松葉杖の長さを伸ばした。


10月
毎日30分以上の散歩ができるようになった。リウマチ科の主治医から「こんなにも回復した患者さんを見たことがない」と驚かれた。


【コメント】
この患者さんのリウマチ科の主治医の先生とリウマチ学会でお会いし、経過についてお話ししました。その先生によると「リウマチ因子や血沈、CRPの数値に変化は起きていません。しかし、痛みは明らかに大きく減少しQOLは改善しています。」とのことでした。

 と言うことは、この患者さんの痛みの原因は炎症によるものではなく、筋筋膜性の疼痛だったと考えられます。。筋筋膜痛や線維筋痛症はリウマチに高頻度で合併しますから、リウマチで苦しんでいる患者さんの中には、このケースのように筋筋膜痛や線維筋痛症の治療によって苦痛を改善できる可能性があると言えるでしょう。

筋筋膜痛も線維筋痛症も血液検査などの検査では全く異常が見られない病気ですので、リウマチと合併していることに気がつかない場合も多いものと思われます。そのような場合には、このケースのようなアプローチでQOLの大幅な上昇が可能になります。

治療例4

50歳女性

【来院までの経過】
平成8年、前触れ無く激しいめまいが起き、頭を動かすこともできず、そのまま救急車で搬送され入院。MRI等異常所見無し。3日後症状消退のため退院。

 その後、内科、整形外科、耳鼻科、脳神経外科を受診するが異常は発見されない。平成11年3月、体が右に傾くことと右側臼歯部の欠損が関係するのではないかと考え歯科を受診。臼歯部の補綴による咬合挙上を行う。治療後、目の奥に痛みが発現。補綴物の咬合調整を受ける。

 その後9ヶ月に渡る咬合調整期間中に、扁桃痛(非滲出性、発赤のみ)、首、肩、背部の激しい筋痛、目眩、顔面のけいれん、股関節痛、慢性の微熱、耳朶周囲の痛み、頭痛、上下肢の痺れ、不眠、飛蚊症、視力の低下(2.0→0.7)、眼球が勝手に動き痛い、胸部の疼痛、呼吸困難、倦怠感が出現。

眼科、耳鼻科、脳神経外科、整形外科など30カ所以上を受診し、CT,MRIそのほかの検査を受けるも異常なし。眼科医から歯科疾患が原因である疑いがあると指摘され平成12年12月当医院を受診。

【当医院初診時】
めまいと脱力感のためトイレと洗面以外は常に就床。少しの労作で極端に疲れるとのこと。眼球が痙攣して痛む、と訴え有り。
 慢性疲労症候群の診断基準に合致。生活の障害を表すPS(パフォマンス ステイタス)はレベル8。自営業だが店舗は休業状態。 

治療開始12ヶ月の平成13年12月には体の痛みは残るものの、めまい、疲労感は大きく改善し復職している。

平成14年5月、水漏れ事故により経営する店舗が浸水。その件に関する損害補償調書を12時間連続で書くことができた、と報告あり。

平成14年7月には飛蚊症も消失。


治療例5

症例2
6例目は咬み合わせの不良が首の筋、特に斜角筋の病的緊張を引き起こし、その結果、斜角筋の中を通っている神経線維の塊(腕神経叢)を圧迫して腕が痺れ、指が思うように動かなくなった患者さんです。

整形外科的には頸腕症候群と呼ばれる病気なのですが、咬み合わせの修正で急速に指が動くようになり驚かれた症例です。

左の写真は腕の筋肉の活動状況を記録する筋電図です。上段の波形が治療前、下段が治療後です。電位の密度、大きさ共に倍近くになり急速な回復を示しています。

治療例6



症例1
7例目は慢性の頭痛で頻繁に寝込んでいた患者さんの治療例です。

鎮痛剤も効かない激しい頭痛が慢性的に有り、ブロック注射をしても症状が改善されない時があったそうです。

【写真(左)】は初診時の頭部X線CTの3次元像です。後方からの像ですが第2頸椎のみが左に大きくずれています。

【写真(右)】は咬み合わせ治療後です。第2頸椎のずれは改善され、頭痛もほとんど起きなくなり日常生活に不便は無くなりました。

治療例8